休日も試飲や仕事中心、癒しは漫画と整骨院
ご出身はどちらですか?また、幼少の頃はどんな子供だったか教えて下さい。
地元・埼玉県志木市で生まれ育ちました。実家は創業1870年の老舗酒屋「大阪屋」で、幼い頃からその上に住んでいました。 小学生の時はサッカーをやってたんですが、スラムダンク世代だったので、中学行ったらサッカーかバスケかどっちかだなって。笑 それで中学からバスケをやってましたね。
休日は何をしてますか?趣味などがあれば教えて下さい。
休みの日も基本的に仕事が中心です。 試飲会に参加する事が多いんですけど、その後歯医者に行ったり、エムズ整骨院行ったり。笑 ただ、強いて言えば漫画を読むのが好きで、ジャンプやマガジンのアプリで連載を追ってます。 学生時代は音楽もよく聴いてて、GLAYやLUNA SEAなど、ビジュアル系や洋楽をよく聴いていました。
座右の銘やそれにまつわるお話があれば教えて下さい。
「謙虚であれ」が座右の銘です。誰かに教わったというよりも、自然とそう思うようになりました。 調子に乗ってしまうと人は離れていくし、敵も増える。 商売も人間関係も、相手に寄り添う姿勢がなければ続かないと思っています。 リーダーシップの在り方も昔とは変わり、今はコミュニケーション力が何より大事。 だからこそ、謙虚さを忘れずにいたいです。

広告代理店から家業へ――5代目としての決意と転機
改めて事業内容を教えて下さい。
「大阪屋」は、志木で150年以上続く酒屋で、現在は小売りと卸売りの両方を手がけています。 店舗ではワインや日本酒を中心に、自分が試飲して「美味しい」と感じたものだけを扱っています。 最近ではOEMでオリジナルの日本酒「志木織々」の開発も進めており、地元・志木の水と米を使った商品作りに挑戦しています。
事業や商品についてのこだわりはありますか?
何よりも「自分が納得した酒を扱う」ことです。 ただし、自分の好みだけでなく、お客さまの年齢や食事の傾向なども考慮しながら商品を提案しています。 中には「これは自分はあまり好きじゃないけれど、このタイプの人には合うだろう」という視点で選ぶこともあります。 商品選びは推理みたいな感じで、お客様とのやり取りから好みを読み解き、ぴったり合った時は本当に嬉しいですね。
起業したきっかけを教えて下さい。
もともとは新卒で広告代理店に就職し、11年間勤めていました。 父の病気を機に、家業を継ぐ決意をしました。 兄は弁理士、弟は栄養士として別の道を進んでいたこともあり、「一番向いているのは自分かな」と感じていました。 ちょうど海外赴任の話も出ていて、家族の将来を考えた時、志木に戻って家業を継ぐ道を選びました。
なぜこの地域で事業をやろうと思ったのでしょうか?
地元である志木で生まれ育ち、家も店もここにありました。 正直「なぜ志木か」と聞かれると難しいですが、ここが自分のルーツだから自然な選択でした。 以前は来店客も少なく、店を閉める話も出たことがありましたが、外観を改装したり、商品構成を見直すことで徐々に立て直してきました。

若手の青年部員が増えてる今、ベテランとして“良き伝統”を伝えたい
そもそも、なぜ青年部に入ったのでしょうか?
地元に戻ってきた時、知り合いが誰もいなかったんです。 それで「青年部に入ったほうがいいよ」と勧められ、自ら商工会に行って入会を申し込みました。 誰かに誘われたというより、自分から動きました。人脈を作りたかったんです。
青年部に入ったメリットがあれば教えて下さい。
一番はやはり人脈ですね。 志木に戻ってきてから新たに友達ができましたし、青年部の仲間とは大学のサークルのような関係性で楽しくやれています。 もちろん活動自体はボランティアに近く、売上に直接つながるものではありませんが、人とのつながりが何よりの財産です。
最後に今後の事業の展望や青年部活動について一言お願いします!
子どもが「継ぎたい」と思ってくれるような店づくりを目指したいです。 継がなくても構わないけれど、「やりたい」と言ってもらえる様な仕事っぷりを子どもに見せたいなって。 また、日本酒「志木織々」を通じて、今すぐではなくても、地元の魅力をもっと広く発信できたら嬉しいですね。 青年部活動については、若い世代が増えてきた分、ベテランとして古き良き部分を伝えていけたらと思っています。
- 大坂屋本店
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〒353-0004 埼玉県志木市本町1-6-57